ありがとう! 地上の星達 ☆★☆彡



邦楽のヒット曲の中で、フォルクローレのフレーバーを感じさせるアレンジの曲って、かなり昔から有ったような気がする!!

それは伴奏に使用する楽器であったりリズムであったり……♪♪

最近ではキンキキッズの『僕の背中には羽がある』や、ポルノグラフィティーの『アゲハチョウ』なんて、もろそうだもんね♪♪

考えてみると、僕は昔からこのアンデスの香りに弱かったよなぁ(・-・)

特にチャランゴやサンポーニャの音を聞くと、思わず周りを静かにさせて、その音に集中してたくらい♪♪

サンポーニャっていうのは、順に長さを違えた芦の筒を並べただけの楽器で、そこにちょうど一升瓶でも鳴らすように息を吹き込んで音を出す♪♪

リコーダーやケーナよりも、筒の口の部分にぶつかる空気の音が強調されるその音色は、なんとなく風を感じるし、人間のハスキーボイスのように、なんともいえない雰囲気を醸し出す♪♪

芦原の上を吹き渡るアンデスの風ってこんな感じなのかもね♪♪

去年の夏頃だったか、ネット上を物色していた僕は、 *コチャバンバ っていう、へんな名前の楽器店らしき店のサイトにたどり着いた♪♪

なんとなく読んでみると、『チャランゴ』とか『ケーナ』とかいう文字が躍ってて、ぷ〜んとフォルクローレっぽい匂いがするではないか♪♪☆

「やられた〜!」と思った次の瞬間、左手で固い物を握りしめた僕の息は、すでに乱れていた!!(電話の受話器やっちゅうの!!)

興奮しきった口調で、矢継ぎ早に質問を浴びせる僕に、電話の向こうのおじさん(社長の安岡さん)は、やたら冷静でゆっくりしゃべる人だった!!

「それじゃぁチャランゴの良いヤツが有るから送りますよ。 それと、うちに来てたフォルクローレ好きの人が高知に帰ってるから、あなたに電話するように伝えておきます。」

やった!! 1度でいいから触ってみたかったあのチャランゴが、なんと自分のものになってしまう\(^^)/

僕は夢のような気持ちで受話器を置いた。

その人から電話がかかってきたのは、チャランゴを受け取って1ヶ月以上過ぎた頃だった。

それは谷脇美和さんという女性で、フォルクローレを心から愛する人だった。

「フォルクローレの大好きな東京時代の友達が、今度5人くらいで高知に遊びに来るんです♪」

「それじゃぁ高知でコンサートをすればいいじゃない!!」

「えぇ? できるんですか??」

「僕とジョイントでやろうか!!」

「みんなに話してみます♪♪」

話はまさにトントン拍子だった♪♪

今年の1月8日、高知県春野町の南が丘公民館で開催した『堀内佳&グルーポエストレーリャスジョイントライブ』は、沢山の人達の協力のおかげで、大盛況のうちに終わった。

っと、ここまでは長い長い前段で、これからが本題♪♪☆

「この前のメンバーの何人かが、夏にまた高知に来るんです!!」

美和さんから電話をもらったのは5月頃だったか??

「じゃぁ今度は幡多の方でやろう!!」

それはなんの根拠も合理性もない、ほとんど直感的に出た言葉だった。

僕が生まれた中村市や宿毛市、そして土佐清水市などを中心とする高知県西部地域は一般に幡多地方と呼ばれてて、方言も文化も、県内の他の地域とはかなり違っている。

そんな僕のふる里で、あのジョイントをやりたいって思った。

しかし、そのころから僕は秋にリリース予定のアルバムのレコーディングに入ったし、なんとなく気ぜわしさもあって、実質的に準備に入ったのは、7月も後半になってからだった。

実行委員会の立ち上げをお願いしたのは、大月町・橘浦(たちばなうら)小学校の教頭をされている松田五月(さつき)先生!!

以前から応援してくださっている松田先生は、お忙しいスケジュールの中、快く引き受けてくださった。

そして先生の呼びかけで、数人のメンバーが集まってくださった。

ライブ決行日を8月25日(日曜日)に設定し、チラシなどを作り始めたのが7月末!!

不安いっぱいのメンバーの中に、一人(いや一組)だけ、超楽天的に落ち着き払ったつがい(失礼)ご夫妻がいた♪♪

そのご夫妻こそ、 *宿毛ユースホステル を営んでおられる高見(たかみ)さんご夫妻♪♪☆☆

あわてず騒がず、チラシなどの作成を引き受けてくださったのもさることながら、なんと! すっごい提案をしてくださった!!

「前日に宿毛に入って、星空の下で、みんなで飲みながら前夜祭みたいなコンサートをやって、そのままユースに泊まればいい!! たまたまその日は部屋が空いてるから……!!」

スタッフを含めて10人近いメンバーの宿泊費をどうしようかと悩んでいた僕には、まさに天使の声に聞こえた☆☆☆彡

8月24日、夕方6時近くに宿毛ユースに到着。

簡単に身支度を済ませて早速外へ!!

地域の方も三々五々集まってきている♪♪

乾杯の缶ビールを1本一気に飲み干して、僕はギターと1つになった♪♪☆

そしていよいよ、グルーポエストレーリャスの演奏!!

ケーナの響きが、ボンボのリズムが、月の光と溶け合って、最高の空間を演出してくれた♪♪

ところで、『エストレーリャス』はスペイン語で『星々』という意味☆☆

この夜信じられないような、奇跡ともいっていいような現象が起こったらしい。

なんと、』輝け虹色丸』を歌う堀内佳のステージの時、空に七色の虹が架かり、グルーポエストレーリャスの演奏中に、大きな流れ星が流れたとのこと☆☆☆彡

僕には到底信じられなかったけど、高見さんご夫妻の純粋で優しい心、子供達の真っ直ぐな笑顔、実行委員や集まってくれた皆さんの熱い思いを感じるにつけ、「そんなことがあっても全然おかしくないなぁ!!」って、ほんとに心から思える夜だった。

結局、時計の針がライブ当日の25日を告げても僕達は歌い騒いでいた。

25日朝!!

さすがに眠い目をこすりながらの朝食だったけど、その後東京からのメンバーは、側を流れる松田川で一遊び♪♪

高知の自然を満喫してくれたかな(^_^)V

ライブ会場の中村市中央公民館までは、車で約40分。

10時過ぎに会場入りすると、もうすでに準備が始まっていた。

2時の開演に向けて、音響のセッティング・リハーサル・打ち合わせ・開場……と、あっという間に時間が流れた。

ここでエストレーリャスのメンバーを紹介しよう☆☆

村岡建三(ケーナ、サンポーニャ、ボーカル) 元気でやんちゃなグループのリーダー♪♪ この秋ボリビアに行くらしい( ・o・)

*矢野泰紀 (ボンボ、パーカッション、ロンダドール) 一見ひょうひょうとしているようで、実はなかなか熱い♪♪ フォルクローレに対するあの造詣の深さは、とても並の日本人とは思えない!! 名前をクリックすると彼のサイトが別窓で開くよ♪♪

保坂大介(ギター、ボーカル) 人なつっこく明るい大介の欠点は、声が甘く綺麗なこと♪♪ あの声で何人の女性を泣かせたことやら!!

戸田望 (ケーナ、サンポーニャ) メンバーいわく(昔は彼がケーナを吹くだけで、聴く人が思わず涙をこぼすほどだった!) 口にするのも恐ろしい首都圏にある国立T大学理工学部のOBである彼は実に味のある男だ(まだなめてないけどね!)

熊沢志保(チャランゴ) ちっちゃくてとってもかわいい熊ちゃんは、グループのアイドル♪♪ 前夜に大酒飲んで、谷山ひろこみたいな声になってたけどチャランゴの腕前はなかなかのもの!!

谷脇美和(チャランゴ、パーカッション、ボーカル) 唯一高知出身で、グループの中では姉御的な存在なのかと思えばそうでもない♪♪ フォルクローレの大好き度では右に出る者はいないかも!!

そんな彼らが、いよいよステージに立った♪♪☆

満員とはいかないまでも、沢山の拍手が彼らを包んだ。

手拍子・笑い声・歌声……♪♪

ステージの進行と共に会場のボルテージは徐々に高まり、いよいよ堀内佳とグルーポエストレーリャスのセッション♪♪☆

グルーポ・エストレーリャスと堀内佳のセッション

小さな頃から大好きだったフォルクローレの音の中に自分がいて、しかも自分の声とギターもその音を構成する1つの要素になる!!

まさに至福の時♪♪

こんな時って、理屈抜きで涙が出る僕であったりするのです(;.;)

エストレーリャスのメンバー達、実行委員の皆さん、宿毛ユースの高見さんご夫妻、そして物心両面で支え応援してくださった多くの皆さん、本当にお世話になりました。

なんだかまた次がありそうな気がするのは僕だけ??(^_-)-☆


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